こころさんよりの初めての掲示板に書き込みをページにしました。

父と蛙の因縁はちょっと不思議で心あたたまる話なんです。
以前私たち家族が横浜に住んでいた頃、当時小学生だった兄が近くの田んぼから蛙の卵をたくさんとってきました。
やがてそれはおたまじゃくしとなり、足が生え、蛙となり、ゲコゲコと鳴き始めました。
父は兄に「田んぼに帰してやりなさい」と厳しく叱りました。(本当はうるさかっただけらしい)
兄が泣く泣く蛙たちを帰してしばらくたったある日、父の帰宅時になると1匹の蛙が玄関に現れるようになったのです。
(まさにあの信楽焼の蛙状態です。子供は乗せてなかったけど)
それは来る日も来る日も続けられました。父の帰宅時間は毎日決まっているわけでもないのに、
必ず父の時だけ蛙はお出迎えに出てくるのです。
やがて冬がやってくるといつのまにか蛙は姿を現さなくなり私たちも蛙のことは忘れてしまいました。
ところが、翌年の初夏になるとまた現れたのです。そしてまた律儀にお出迎えが始まりました。
そんなことが何年か続いたのですが、いつのまにか蛙はまったく姿を見せなくなり私たちも思い出すこともなくなっていました。
数年後定年を迎えた父は故郷である福岡で第2の就職をすることになりました。
もうすぐ福岡に引っ越すというある日、帰宅した父が玄関で大きな声をあげていました。
見に行くと蛙が以前と同じ場所にすわって父を見上げていました。
まさか同じ蛙ではないでしょうが、びっくりしました。

 まだまだ続きがあるのです。

福岡での仕事も明日で終わり
(父はもう72歳になっていました。兄が蛙の卵をとってきてから30年ぐらいたっていたと思います)
という日、また現れたのです。
前と同じ種類の蛙が…。横浜の家の時と同じように玄関のドアの前で父を見上げていました。
後にも先にも福岡に来てから蛙を見たのはその時だけです。普段は雨蛙さえ見ることはありません。
 ね、ね、不思議な話でしょ。
それ以来父は蛙は自分の守り神なのだと信じて2度と現れなくなった蛙の代わりに置物を置くようになったのです。
蛙は(災難を)引き換えるといって身代わりになってくれると言いますしね…。

 裏話も・・・

当時小学生だった兄が大人になり、多忙な毎日に神経をすり減らしていたある日、
ふと自宅の居間に見慣れない水槽を見つけました。覗いてみると、
そこには足が生え今にも蛙になりそうなオタマジャクシがウジャウジャといたそうです。
その瞬間、兄は20数年前のあの日の出来事が蘇ってきて息子に「池に帰してきなさい」
とは言えなかったそうです。
しかし、このまま蛙になってしまったらますます情が湧いて捨てられなくなると判断し
日曜日に親子で池に帰しに行ったそうです。
 その時の思い出を書いた息子の作文を読んで、
兄は「あいつの気持ちは俺が一番わかるんだ」と言って泣いたそうです。

 兄の家に蛙が来たという話は聞きません…。

 

黄菖蒲の陰に隠れた蛙


かよちゃんのページのTOPの写真を見て、それも黄菖蒲の陰に隠れた蛙が、こころさんには見えたのでしょう
何気なく、ページのTOPにアップした写真が、おとぎ話の様な実話です・・・
こころさんのお父様との思いが伝わって来ました。
こころさん本当に良いお話を ありがとう(=´∇`=)
この蛙は、母なみちゃんがまだ元気な頃、滋賀県の私にとっては兄ですが、
母にとっては次男の所に遊びに行き、
信楽焼きに行った時に買い求めて物です。
信楽焼きには狸の焼き物も沢山あり、狸と一緒に写った写真も沢山あります。



 


女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理